幻影城完全収集の道


このサイトは幻影城を取り扱っているが、その実、単に目次を載せているだけの貧弱なサイトである。そのほか、掲載されている情報も容易に入手できる資料の引き写しばかりである。
インターネット上には老舗の小林文庫をはじめ、ミスダス名張人外境奈落の井戸など、書誌サイト・研究サイトが数多くある。幾つかのサイトからはリンクをいただいているが、このサイトは書誌サイト・研究サイトからお声がけいただけるほどの内容ではなく、気恥ずかしい思いで一杯である。恥ずかしいので、サイトから自分の名前を削除してしまった。だからこのサイトは現在名無しの管理人によって運営されている。

後ろ盾となるコレクションも完璧とはいえない。別冊幻影城には雑誌形態のもののほか、「保存版」と銘打ったソフトカバーの異本があり、それには所持していない本がある。また、株式会社幻影城の刊行物も幻影城ノベルスは一部しか持っていない。幻影城評論研究叢書に至っては実のところ一冊も持っていないという体たらくである。幻影城発行物の効き目といわれているペーパーナイフは未だ手にとったことさえない。
もとより株式会社幻影城の発行物のすべてを集めようとは考えてはいないのだが、深夜ふと目が醒めたとき、天井を見ながら、力の及ぶ限り収集してみようかと思うときがある。上記で触れた刊行物のほか、怪の会の「地下室」も無視することはできない。どこまで集めたらコンプリートといえるのだろうか。
以前、神保町で乱歩の世界増刊と別冊幻影城の巻が箱に収められセットになったものを購入したことがある。粗末なボール紙でつくられた箱である。経年変化のため、色あせ、表面は毛羽立っている。「Bセット」と銘打っているからには、Aセットもあるのだろう。
また、百貨店の古書市で見かけたのだが、本誌には帯がついている号も存在している。帯といっても、大層なものではなく、バックナンバーの告知を模造紙に印刷したようなものであるが、どんなに貧しいものだって、箱、帯を揃えないとコンプリートしたといえないのが、この道の険しい所以である。
さらに滝井圀夫氏編集の「絶体絶命」(幻影城刊 1977年(昭52)10月号〜1978年(昭53)3月号)はどのように位置付けたらいいのだろうか。コレクションが探偵小説から広義のエンタテインメントへ、どんどん脇道にそれていくような気がして、収集を断念するのである。

付記:その後、思い直して幻影城ノベルスと幻影城評論研究叢書については集めはじめ、2004年(平16)1月現在、竹本健治の「匣の中の失楽」を残すのみとなっている。しかし、幻影城ノベルスに関しては、初版と重版ではアンカットから普通のカットに変更されているのみならず、カバーの色合いが異なるものがあることに気づき、更にうんざり度は増している。(2004/2/1記)

箱

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